国際日本学研究会

近代日本において、“日本”や“日本人”そして“日本文化”がどのように構築され、意味づけられ、解釈され、表象され、再生産されてきたのか、日本をめぐる学問・研究がどのように形成・流布されていったのかといった、“文化のプラクティス”をめぐる研究を目指す。学問分野や所属、国籍など問わず、広く日本学や日本文化の研究を志す人の参加を呼びかけている。活動の詳細は、機関誌『Cultures/Critiques』やウェブサイト「イシバシ評論」(http://blog.livedoor.jp/kunimitsu1950/)を参照。
http://blog.livedoor.jp/kunimitsu1950/

『Cultures/Critiques』創刊号・目次

【論文】

創刊の辞  [文化/批評]編集委員会

ジョー&飛雄馬
 ―闘争時代のヒーロー達―  五十嵐恵邦

桂枝雀の英語落語
 ―RAKUGOの発見をめぐって―  ムズラックル・ハリト

祭りを支える女性たち
 ―「十日戎」祭りにおける福娘をめぐって―  成恵珍

「生人形」という言葉をめぐって  竹原明理

鳥山石燕の妖怪変化図録『画図百鬼夜行』
 ―その背景と内容―           エベンシュヴァンガ・ヨーク

森鷗外「我百首」論
 ―津和野派国学と乙女峠事件を巡って―  西村好子

戦時下のキリスト教をめぐって
 ―『福音新報』と「戦争責任告白」から―  川口葉子

「民族」の中の女性、その限界、あるいは可能性
 ―民族教会の愛と和解を中心にして―      崔恩珠

<繋がり>を断たれた自己を病むということ
 ―心理療法の前哨―            兵頭晶子

「加持祈祷」という身心<治療>の近代
 ―中村古峡の「精神療法」再考―    戸田弘子

オシラサマ信仰における地域的展開の諸相
 ―近代北海道を事例として―       増子美緒

沖縄のユタの宗教観における現代的変容  新里喜宣

民俗芸能は「旅」をする
 ―黒川能下座・パリ公演をめぐる諸相―  石山祥子

亡霊と生き残り
 ―弔い論へ向けて―  川村邦光

【書評】

紡ぎだされることばによせて
 ―マイク・モラスキー『戦後日本のジャズ文化:映画・文学・アングラ』(青土社、2005年)―
             日高由貴

香西豊子『流通する人体:献体・献血・臓器提供の歴史』(勁草書房、2007年) 竹原明理

【会報】

(2009年3月刊)